2016年に入手した音源
2016年は個人的に当たり年でした.
フィジカル / CD
- アルバム : 16
- EP / シングル : 3
配信
- アルバム : 2
- EP : 12
現状,配信の方が圧倒的に早く入手でき,かつハイレゾや高音質配信が増えて (我が家程度の音響では) 音にも問題ないので,EPは配信で買うことが多くなりました.ただ,そもそもフリー音源も増えたので,アルバムとEPの区別や「買う」という表現が適切かは疑問です.
逆にアルバムはライブ会場での勢いやインストアライブをきっかけにCDを手に取ることが多かったので,配信よりもフィジカル中心となりました.あとはジャケットの装丁が良いなどフェティッシュな動機,ずっと集めているからという惰性によるもの,そもそも配信がないなど.残念ながら古い人間なので,データよりも物質としてのCDに価値を感じる部分は少なからず残っています.
最近,なにかと持ち上げられがちなアナログレコードは記念に買った[lust]1枚だけでした.アナログに興味がないのは,セッティングが面倒で自分のレベルでは音も大差ない可能性が高いわりに場所を取るから.
視聴時間基準で考えるとApple Music を流している時間が最も長いはずなのに,それ以前よりも買う枚数が増えたのは意外でした.良い音楽家への布施,あるいは購入を通じたライブラリへのピン止めも兼ねているのかもしれません.
来年はもう少しフィジカルを減らしたいところです.
ほどほど「いい音」で音楽を聴く方法
閏年なので,4年に1回くらいは音楽再生環境をまとめてもいいかな,と.
さて,音楽を聞く環境は年々悪化しているそうですよ.本当かいな.自分が中高生の頃はラジオやCDをカセットテープに録音 / 初期MD (実質的に146kbps)なので,あきらかに今の学生が聴いている YouTube とか soundcloud とか Apple Music とかmp3 の方が音が良いんじゃないかと思ったり思わなかったり.
でも,お金をかけなくてもある程度「いい音」で聴ける環境は作れますよね,というわけで最近の我が家の環境まとめました.
なお,「いい音」というのはピュアオーディオ的な話ではなく,それなりに迫力もって分離良く音が聞こえる=楽しい音という意味ですのであしからず.
デスクトップ編 (Mac)
再生ソフト「VOX for Mac」(無料)
- iTunes でもいいのですが,低音まできらびやかによく出るのでこちらを使っています.Loop の契約は普通の人に不要かと思います.
- 良い点:
- 音がくっきりしていて聴きやすい
- ALACやFLACなど標準的なハイレゾにネイティブ対応.DSDもPCM変換だけど聴ける
- UI がシンプルで動作が軽い
- iTunes と Soundcloud をまとめてプレイリスト化して再生できる
- 再生するデバイスを個別に設定できる
- Audio Unit が使える - 悪い点:
- 適当なアートワークを勝手に引っ張ってくる
- CD が再生できない
- たまにバグで落ちる
- イコライザーの性能がイマイチ
TDR VOS SlickEQ (無料)
Tokyo Dawn Labs - Audio Plugins | Tokyo Dawn Records
さて上記のうち,イコライザーの問題を解決するのが Audio Unit の追加です.自分の環境だと Waves の REQ とかでもいいんですが,せっかく無料の良いEQがあるのでご紹介.なお,VOXに重いAUをつなげたり,多段でAUかけるとアプリケーションが落ちやすくなるので要注意です.
Roland UA-55 (有料)
イヤホンジャック直刺しよりも,オーディオインターフェースを使った方が出音は確実に良くなります.我が家は入力も欲しかったので少し古いですがこれを使い続けています.入力が必要なければ専用のDAC買った方が安いと思います.
といった感じでしょうか.そんなこんなで,おそらく小型のDACと Fostex の小型スピーカーあたりを買えば,トータル1万円程度でもかなり音楽環境は改善するので,お小遣いに余裕ができたら是非どうぞ.
ではまた,いつかどこかで.
2015年に買ってよかったもの
音楽以外にも色々買ったので良かったものまとめ.
なお,見た目分かりやすいのでアフィリエイトリンクにしましたが,こんなの売れると思ってないので,気にする人は商品名を直接 Amazonで検索するのがいいと思います.
ゴミ袋が見えないけれど上から簡単に放り込めるゴミ箱を求めて都内をさまよった結果,こちらに落ち着きました.曲面で構成されているので部屋にあっても圧迫感がないのがいいです.なお,ゴミが減るわけではないので,部屋は片付きませんでした.
外れず,圧迫感もなく,なにより遮音性が高い耳栓.微妙に長いので,女性はカッターで短くして使うのがいいと思います.
カトラリーの必須要件として,櫛歯部分が細く4本 / マット仕上げ / 適度に重い / 適度な価格で広く売られており買い足し(替え)が容易,というのを設定したところ選択肢は意外に少なくなりました.そんなこんなでsunaoです.ALESSIもよかったな.柳宗理はナイフとフォークがかなり微妙.
カバンが壊れたのと,連日のPC運びで肩こりがひどいのでひたすらに軽いカバンを.見た目が完全に紙なので,色々な人に濡れても大丈夫か尋ねられます.
Artek の定番 Stool 60.見た目に比べて高いとは思いますが,脚の美しさとちょうどいい座り心地で気に入っています.自分はシンプルな木だけの3本脚が好みです.
まぁ,IKEA なら似たのが899円なんですけどね.
Windows Phone のデモをする,という超ニッチな人には必須のアダプター.安定性は高いものの,会場に PC が大量にあると不安定になることも.できれば経費で落としたかった.
といったところでしょうか.来年こそはソファと肉を焼く鉄板を買いたい今日この頃.
2015年の音源購入履歴とかよく聞いたものまとめ
2015 年にアルバムとして購入したのは 15 点.ただし,いくつかは ototoy で買ったので,CDにするともう少し減る.
- 坂本美雨と蓮沼執太クルー "LIVE “Waving Flags” <24bit/96kHz>"
- Goat "Rhythm & Sound"
- clammbon "triology"
- Networks "Dynamic Nature"
- cero "Obscure Ride"
- So Inagawa "Integritithm"
- sakanaction "新しい月は懐かしい月"
- Flare "Leaps"
- 矢野顕子 "Welcome to Jupiter"
- Jimanica "Grand Age"
- きのこ帝国 "猫とアレルギー"
- D,A,N "EP"
- 水曜日のカンパネラ "ジパング"
- Akisai "Images"
- 星野源 "Yellow Dancer"
あとはシングルを数点と単曲で何点か.もう,あまりアルバムをCDで買う意味はないのだけれど,「ototoy の扱いがない」「Apple Music でも聞けない」「ライブ会場やタワレコで衝動買い」「BD/DVDつき」「ジャケットが素晴らしい」などの要因でCDを買っている.シングルの新宝島も買ったので,時間別で一番聴いたのはたぶんサカナクション.Best 3 を選ぶとしたら,順不同で So Inagawa / きのこ帝国 / 星野源か.Best はどうしても後半が有利な印象になる.
Apple Music でよく聞いたのは
あとは昔良いと思ったけれど買わなかったアルバムとか,00 年代前半の曲を色々と再認識していた.AppleMusicはリストに加えないと自分が Loveした曲も見つけられないUIが良い.結果として,常に何か新しい音源に触れる確率が上がる.
Soudcloud でよく聞いたのは
あとは Maltine関係の音源をよく聴いていた.
2015年はライブイベントも作品も原点回帰とかリバイバルをテーマにしたものが多かった.ニュータウンのCDレンタル落ちコーナーをルーツの一つに上げるtofubeats のコラボがかなり多かったのも納得の一年.
約 20 年周期で音楽業界が回るという説が仮に正しいとすればちょうどこれから数年は音楽が最も売れた期間をなぞるということになるので,ジャンルごとの凋落ぶりが際立つことになりそう.ベタなロックとか大変そう.
フェス向けのインストバンドやMC煽り盛り上げ系グループはもう飽和しているように見えるので,来年は agraph の新譜のようなベッドルームっぽい?音楽が増えてくるといいなんて思う2015年の年の瀬.