Hover Camera Passport (v.1.0.5) 覚書
先日,Hover Camera Passport というドローンを買いました.
7月の先行オーダーに申し込んでから出荷まで1-3ヶ月という話でしたが,届いたのは半年後の今月頭.どうも日本は出荷が遅れたようです.飛ばすイメージはこんな感じ.
初期セットアップでハマったので,これから買う誰かのためにメモを残しておきます.
Hover Camera Passport 大まかなセットアップの流れ
- Hover 本体にバテリーを取り付ける
- Hover 本体の電源を入れる (初期セットアップは2,3分,以降は1分くらい)
- iOS/Android いずれかのスマホ (or タブレット) で専用アプリをインストールする
- Hover 本体のランプの点滅が停止すると wifi を発信するので,スマホを Hover の wifi と接続する
- スマホ側でアプリを起動してHover と接続
- Region / Wifi 周波数の自動設定
- アプリでカメラモード起動
- Hover 本体のスイッチを押してファン起動
日本でこの 5~6の作業を iPhone アプリから実施すると,周波数変更に失敗したままwifまわりiが再起動せず,SSIDも見えなくなって詰みます.
こうなるとアプリ側からは何もできないのでHover 本体側で Factory Rest しましょう.Factory Rest は本体横の小さい穴にピンを差し込んで1秒ほど押します.
色々と試したのですが,解決策は初期設定を Android アプリから行うしか見つかりませんでした...
(2017.1.14 追記) サポートに問い合わせたところ修正版の firmware v.1.0.6 が提供され,無事に動作するようになりました.
セットアップも終わり,晴れて初飛行です.オートトラッキングを使った撮影を楽しみましょう.
と行きたいところですが,室内で使おうとするといくつか注意点があります.
室内利用時の注意点
- 小型ファンが4機フル回転するので,それなりに音がします.映画でも見ながらついでにセルフィー,みたいな使い方は諦めましょう
- フル回転するファンにより,近くの紙が吹き飛びます.ドローンを飛ばす前に机の上を掃除しましょう.
- オートトラッキングの適正距離は 4-8m です.5m あたりまでは追いかけてくれないので,広めの部屋で使うのがいいと思います.
- 急旋回や急停止時は 30cm くらいブレることがあります.
- 4K 撮影時はスタビライザが働かないようですので,細かい動きを求めない屋外撮影に向いているようです.
ちなみに連続飛行時間は10分で充電は 50分強, OS は Android ベースのようです.wifiの認証はWPA2.そのうち,ドローンを wifi経由でクラッキングするような人も出るかもしれませんね.
そもそも何でこのドローンを買ったのか
おまけに少し個人的な話でも.ここ数年で話題になったドローンは,どれも操縦や制御が前提のモデルなんですよね.精緻にドローンを操って新しい映像を提供したい,あるいは操縦自体にホビーとしての価値を見るなら当然だと思います.カメラでいえば一眼レフのようなポジション.
Hover は(上記エラーを除けば)難しいセットアップもないし,顔を選べば勝手についてくる.ファンはすべてガードが付いていて安全,気負わずに面白い映像が撮れるだけのシンプル仕様.いわばコンデジのようなポジション.なんせ,手を離すだけで勝手にその場で静止する.それに,何よりデザインが素晴らしい.
ユーザーの80%は初期設定で使い続け,サービスにおける65%の機能はほぼ使われず,購入動機の多くが見た目だというこの時代に最適なドローンじゃないかと思っています.
実際に撮れる映像はまたどこかで.